Ｑ．「公共事業と環境の価値−CVMガイドブック−」の付録Ｂに掲載されている統計アプリケーションはどうやれば入手できるのか？
Ａ．掲載されている統計アプリケーションの入手先は以下の通り。なお、SPSS以外は英語版しかないのでご注意下さい。
Econometric Software, 15 Gloria Place, Plainview, NY 11803
Phone - 516-938-5254
Fax - 516-938-2441
http://wuecon.wustl.edu/limdep/limdep.html
Aptech Systems, Inc. - worldwide headquarters
23804 SE Kent-Kangley Road
Maple Valley, WA 98038
Phone: (425) 432-7855
Fax: (425) 432-7832
http://www.aptech.com/
エス・ピー・エス・エス株式会社（SPSS Japan Inc.）
〒150 東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクェアタワー10Ｆ
電話：03-5466-5511（代表） FAX：03-5466-5621
http://www.spss.co.jp
Ｑ．ランダム効用モデル、支払意志額関数モデル、生存分析と３種類のモデルのどれを使えばいいのか？
Ａ．それぞれ特徴が異なるので評価目的に応じて決める。それぞれの特徴は以下の通り。
ランダム効用モデル
効用関数をベースにしているので経済理論に合致する。また、CVM以外にもトラベルコスト法、仮想ランキング、コンジョイント分析でもランダム効用モデルが用いられており、経済学分野ではかなり一般的なモデル。ただし、推定されるのは効用関数であるため、支払意志額を直接推定できず、効用関数から間接的に支払意志額が得られる。理論的根拠を重視したい場合やCVM以外の手法と結合したりするときに有効なモデル。
支払意志額関数モデル
支払意志額関数をベースにしたモデル。支払意志額関数が直接的に推定されるため、支払意志額にどの要因が影響を及ぼすかを調べるときに便利なモデル。ダブルバウンドのときは二変量プロビットを用いると、一回目の提示額が二回目の回答に及ぼす影響を調べることが可能。CVM以外では使われないが、支払意志額の要因を分析したりダブルバウンドの下方バイアスを調べるときに有効なモデル。
生存分析
生存関数をベースにしたモデル。様々な関数が使われており、特にワイブル関数は非常に柔軟性がありモデルフィットが良い。また、ノンパラメトリックな推定もできるため、分布型についての仮定をゆるめることができる。統計的に良好な結果を得たいときに有効なモデル。